本命はゴールドシップ

第63回阪神大賞典の1着馬。
過去10年で3勝を挙げている阪神大賞典組の勝ち馬。
近年は日経賞組に押され気味という印象すらあるが、
やはり、阪神大賞典組の1着馬は、見切れない。
この長距離戦で強い勝ち方をしたことはやはり脅威だ。

また、第59回有馬記念でも、メンバー中最先着の3着。
伝統の長距離戦に相応しい馬は、やはりゴールドシップだ。
ただ、ローテーションは予定通りではなかった。

意味の分からないAJCCへの参戦、
春天回避予定からの急遽参戦など、
ローテーションの不可解さが逆に不気味。

前走の着順から見ると、
前走1着馬が過去10年では、[5-6-2-32]で
勝率11%強、3着内率29%弱と安定感はある。
この春天では、前走1着馬は3頭しかおらず、
8枠17番に追いやられたアドマイヤゼウス、
ダイヤモンドS勝ちのフェイムゲームと、
阪神大賞典を勝利した、このゴールドシップの3頭のみ。
この中での可能性を考えると、枠も実績もゴールドシップが最上位。

ちなみにJRAのCMでマンハッタンカフェが登場していた。
菊花賞と有馬記念両方勝った馬なのだが、
それに該当する馬は今回はこのゴールドシップだけ。
サイン要素も含んで評価している。

本命。



対抗は
アドマイヤデウス
第63回日経賞勝ち。
若駒の時はGⅠでは活躍できなかったが、
明け4歳になり、GⅡを連勝。
8枠17番だが、同じ8枠(14番)から同じ冠名のアドマイヤジュピタが春天を制している。
その時の騎手も、このアドマイヤデウスも岩田騎手。
アドマイヤドン産駒。
父の母父がトニービンで、春天では好走歴の高い血統を含んでいる。
父がサンデーサイレンス系でないため評価は下げた。

単穴は、ホッコーブレーヴ
母父ダンシングブレーヴ。
春天では、ダンシングブレーヴを含む血統は良く走り、
アサクサキングス、エリモエクスパイア、メイショウサムソンなどが実績を残している。
また、自身も第149回天皇賞春で3着という実績を残している。
7歳となるが、第63回日経賞で3着となっており、衰えはない。
気になるのは騎手の乗り替わりで、幸騎手になっている。

他は、クリールカイザー、カレンミロティック、ウインバリアシオンの3頭。

クリールカイザー
キングヘイロー産駒。
ホッコーブレーヴ同様にダンシングブレーヴの血統を含む。
AJCC勝ち馬。
サッカーボーイの血統も含み、中・長距離も強い。
第139回天皇賞春優勝馬のマイネルキッツをはじめ、
ナリタトップロード、ツルマルボーイなど京都コースに強い馬がそろっている。
騎手は、AJCCの時の田辺騎手に戻る点はプラス。

カレンミロティック
蛯名騎手。
蛯名騎手はフェノーメノで2連覇中の騎手。
フェノーメノががケガで春天3連覇できなくなってしまったが、
蛯名騎手自身の3連覇はまだ途切れていない。
また、ハーツクライ産駒はトニービンを含んでおり、近年の春天では相性が良い。
ウインバリアシオンやトーセンジョーダン、ビートブラックが上位に来ている。
母系はNorthern Dancer系がやや弱いか。
第55回宝塚記念2着馬なので実力はある。